2010年1月アーカイブ
福の神えびす様の総本社である西宮神社では、
1月9日(宵えびす)、10日(本えびす)、11日(残り福)の3日間に渡り、
「十日えびす」のお祭りが催されました。
800もの屋台が軒を連ね、参拝者は3日間で毎年100万人を超えます。
西宮神社の十日えびすでは、福男選びと奉納マグロが有名です。
福男選びは、1月10日朝6時の開門と同時に、2000人もの人々が一斉に境内に向かって走り
1着~3着までの人がその年の福男の称号を得られます。
深夜から門前に並んでいた脚力に自信のある人達が、1番福を勝ち取るために必死に走ります。
(神社は決して走りやすい場所ではないので、転倒して怪我をしている人もいます。。。)
奉納マグロは300kgを超える巨大マグロ丸々1匹です。
参拝者は横たわっているマグロに、貨幣を次々にはりつけていきます。
マグロの周りは参拝者であふれていて大混雑なので、マグロに辿り着くのにも大変時間がかかり、
また、既にたくさんの貨幣がはりつけられているので、はるスペースを見つけるのも一苦労です。
十日えびすが終わり、役目を終えたマグロは関係者のお腹の中におさまるそうですが、
お刺身にしてなんと1600人分!!!すごいですね!
境内に積んである西宮酒造家十日会の樽です。島美人の樽は、下から3段目の一番左です。
西宮酒造家十日会の共同商品の「えべっさんの酒」も十日えびす期間中は神社で販売しています。
とっても可愛い鯛みくじもあります。鯛の置物はお土産に持って帰れますよ。
おみくじをひいたら大吉でした♪♪♪
今年も良い1年になりますように☆
年末の忘年会、年始の新年会等でこの時期はお酒を飲む機会が増えますね。
普段はビールやワインをよく飲まれる方も、お正月は家族で日本酒を飲む、という方も多いようです。
日本に酒宴が生まれたのは今から1300年ほど前のことで、
中国からの使者をもてなしたことが起源とされています。
当時は「お酒は神様の飲み物だから人間の欲しいままに飲んではいけない」という
思想が根強く、酒宴は貴族の間でしか取り行われませんでした。
当時の酒宴が現在と異なる点は、酒宴の席は教養の場所であったことです。
つまり、当時のお酒は神様に繋がっていると考えられていたことから
公式な酒宴には厳しい作法が伴い、膝を崩すことも許されませんでした。
平安時代における酒宴では、酒宴の後に必ず和歌を詠まなければならないため
高い教養が必要とされ、とても緊張する場だったようです。
お酒を飲みすぎて酔っ払った結果、和歌が詠めなくなることは大変な恥とされました。
時がたった現在は、いつどんな時でも色々な種類のお酒が手に入るようになり、
気の合う友人、家族、職場の方々と気軽に楽しくお酒を飲める、とてもいい時代になりました。
ただ、古代の日本人の「お酒の席で大事を起こしてはならない」という意識は
感心するところがあるなぁと思います。