日本酒豆知識: 2010年5月アーカイブ

5月12日(水)に、京都の北野天満宮で献酒祭が催されました。

献酒祭とは、お神酒を神様にお供えして1年の醸造安全を祈願する祭事です。 

国宝である本殿の中で、厳かな雰囲気の中行われました。 

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学問の神様として有名な菅原道真公をお祀りしている北野天満宮は

「天神さん」という愛称で親しまれています。

このシーズンは修学旅行生がたくさん観光に来ていて、

合格祈願のお守りを買ったり、絵馬を書いたりしていました。

境内の中にたくさんある牛の像。牛は北野天満宮では神使とされています。

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牛の像の頭をなでると頭が良くなると言われており、

多くの観光客にいつもなでられている牛は、ツルツルに黒く光っています。

 

菅原道真公がこよなく愛したと言われている梅が、境内に50種約2000本植えられていて

2月から3月にかけては多くの観梅客で大変賑わうそうです。

細い川も流れていて、夏はホタルが現れる程にきれいな水とのこと。

川沿いにはたくさんのもみじが植えられています。

今は新緑ですが、秋になると一斉に赤く染まり見事な風景になるそうです。

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今年の夏には、北野天満宮宝物殿にて

平成18年に新指定重要文化財となった木造鬼神像が特別公開されます。

1000年の時を越え、その間の6度の火災もくぐり抜けて、

偶然に本殿の奥から見つけ出された神像です。

1年を通じて楽しめる北野天満宮、是非足を運んでみてください☆ 

 

ちなみに・・・

先月、観光で女子3人で福岡の太宰府天満宮にも行ってきました☆

1個105円の梅ヶ枝餅(梅の焼印が入ったあんこ入りお餅)は太宰府名物です。

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毎月25日だけよもぎ入りの梅ヶ枝餅が食べられるそうなのですが、

幸運なことに訪れた日は偶然25日でした!焼き立ての梅ヶ枝餅、美味しかったです~♪ 

今年のゴールデンウィークは、1週間本当にいいお天気でした!

毎日友人や家族と一緒に、スポーツをしたり、食事をしたり、旅行に行ったりしていたので

お酒もたくさん飲んだ1週間でした☆

 

日本酒の成分の約80%は水です。よって、水の性質によってお酒の味は大きく左右されます。

「宮水」と呼ばれている西宮にしか湧き出ない水は、

日本酒造りに有用なカリウム・リン・カルシウム等のミネラルが豊富でありながら

日本酒造りに害となる鉄・マンガンが少なく、水質は中硬水。

酒造用水として、世界的に見ても最適な水です。

宮水で造られたお酒は、豊富なミネラルのおかげで発酵力が旺盛なので、

キレのある辛口のしっかりとした力強い酒(男酒と呼ばれています)になると言われています。

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この写真は宮水井戸の写真です。

安定的な水量の確保や、水質を保全するため、周辺の環境を守る活動が実施されています。

宮水は、江戸時代後期に発見されて以来、約200年に渡って灘の酒造家を支えてきました。

また、阪神大震災で水道が使えなくなった時には、宮水井戸を保有している酒造会社は

それらを地域の人達に解放していました。

宮水は、日本名水百選にも選ばれている、西宮の大切な水なのです。