日本酒豆知識: 2010年8月アーカイブ

きき酒とは、日本酒の「色」「香り」「味」を目・鼻・口で鑑定し、

良し悪しを判断することを言います。

一般的にきき酒の際は、底に藍色の蛇の目模様を入れた

白磁製の200mlのきき猪口を使用します。

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白字に藍色の蛇の目があることで、日本酒の透明度、色、テリ等を確認しやすくなるのです。

また、古くから神事に深く関わりのある日本酒を清めるなどの意味も込めて、

魔除けとして蛇の目になっていると言われています。

色々な種類の日本酒を少量ずつ味わって、それぞれの個性を発見するのは面白いですよ。

きき酒の手順は次の通りです。

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①色の質と濃さを見ます

 ・淡い黄色でいくらか緑がかったものが「青ザエ」といって良しとされます。

 ・透明で光るような清澄度「テリ」のある酒が良しとされます。

 

②香りを調べます

 ・清酒固有の香り、フレッシュな香り、果実のような香り、熟成した芳香な香り等があります。

  この香りを「はな」といいます。

 

③味をみます

 ・3~6ml程度口に含み、舌の全面に拡げて転がすようにして味わい、

  濃厚か淡麗か、甘口か辛口かをききます。

 ・この時静かに鼻から息を出し、口から鼻に抜ける時の香り「ふくみ香」を調べます。

 ・口に含んだ日本酒を吐き出す、もしくは飲み込むかして

  後口が爽やかか、不快な味が残らないかをみます。

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興味深いのは、大勢できき酒をすると、人それぞれ美味しいと感じる日本酒が異なることです。

私は、果実のような爽やかで甘い香りがする吟醸酒が好きですが、

「甘い香りがついていない方が好きだ」とおっしゃる方もいらっしゃいます。

同じお酒を飲んでも、「スッキリしていて飲みやすい」という方と

「なんだか味が頼りない」という方がいらっしゃいます。

一言で日本酒と言っても、本当にビックリする位に種類が多く、味・香りも様々です。

その方その方のお好みの味があると思いますので、

是非色々な日本酒を試して、ご自身のお気に入りの日本酒を見つけていただければと思います。

毎日ビックリするような暑さで、全国で記録的猛暑が続いていますね!

暑い時期は、よく冷えた生酒が本当に美味しく感じられます。

夏場は生酒の注文が増えます。7月だけで約350本売れました。

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ビールに生ビールがあるように、日本酒にも生酒があります。

「生」は、一切火入れ(熱処理)が行われていないという意味です。

出来上がった日本酒は、安定した品質を保つために

通常は貯蔵する前に1回、瓶詰め時に1回、合わせて2回火入れをしてから出荷されますが、

これらを一切行わないで瓶詰めしたものを生酒といいます。

生酒は、火入れしたお酒に比べると

しぼりたてのフレッシュな香味とみずみずしい口当たりを楽しめます。

その分、保存方法が悪いと味や色が変化してしまいやすいので、

開封前でも冷暗所、もしくは冷蔵庫に入れて保管していただく必要があります。

 

島美人の生酒は、開封後は早目に飲んでいただきたいので

1回~2回で飲みきれる300mlサイズです。370円で販売しております。

マイルドで大変飲みやすいお酒ですので、お酒の弱い方でもついつい手が出るお酒です。

和食以外にも、フレンチ、イタリアン、どんなお料理にも合います。

是非一度、お試しください☆